近野駅改掲示板

「淡路島農民車考」http://tkn203s.starfree.jp/専用ブログです。

「徒労に賭ける」2024年 その1 を更新。

正月休みで帰省していた長男を、下宿に送った帰りしなに、久しぶりに農民車を撮影できた。地球温暖化防止のため(もう遅いかもしれないが)、なるべく車は使いたくない。本当なら息子も高速バスで帰ればいいのだが、そういうことを言うと嫁の期限が悪くなるので言わない。で、めっきり撮影ドライブも減っていたのだが、私一人で送ったので帰りも一人だ。滅多にない機会だったわけだ。

しかしトラブルは突然にやってくる。完全機械式の愛機OM-1の露出を調節し、フィルムを巻き上げていざシャッターボタンを押すと、なんとファインダーの中が真っ暗なまま。ミラーが上がったまま動いていないのだ。ということは、シャッター幕も開放状態か?これではブレブレどころか意味不明の写真しか写っていないはず。シャッターボタンも動かないので、仕方なくもう一度フィルム巻き上げレバーをひねると、それだけでシャッターが閉じてミラーも降り、ファインダーが見えるように。しかしそこからシャッターボタンは押せないのだ。

これはつまり、長期間シャッター操作をしていないので、部品同士の油が粘っているのだろう。何回か空シャッターを押し続ければ、うまく動くようになるかもしれない。しかしいまはまだフィルムが入っていて、なにかを写さなければならない。しかし写せば確実にブレる。せめて三脚があればいいが、むろんそんな用意もない。

だが仕方がない。無駄を承知で36枚撮りの残り十枚ほどをムリクリ撮影し、フィルムを抜いて空シャッターを十回ほど押すと、なめらかに動くようになった。念のため、すべての速度で空シャッターを試したが、すべて正常に戻ってくれた。

OM-1は、もう五十年くらい前のカメラだ。おまけに私のは中古品。これからは、なるべく撮るようにしないといけないなあ。