近野駅改掲示板

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木蓮が咲いた。

もはや春が来つつある。様々な植物の新芽が萌え始めている。こうなっては、剪定にしろ薪用にしろ、木を切るのは適期ではない。なんとしても家の北側にある木を切らなければと考えていたが、また来年にせねばなるまい。急がば回れ、十分な準備なしに急いては失敗の可能性が増す。この場合の失敗はただ事では無く、骨折や下手すると命にかかわり、屋根の破壊につながりかねない。慎重にやろう。

その屋根の破壊は実際に西側の角で小規模にあった(瓦二枚と雨樋の損傷)のだが、瓦は修復したので、雨樋の修理。プラスチック製の雨樋は折れたうえに中ほどが割れてしまい、大きすぎて接着剤では強度がたりない。交換するしかないが、買うのはいやなので、竹で代用しようというのは、前に書いた。近所でとってきた竹を半分に割り、一方を塗装して乾かしておいたが、軒にあてがってみると上側に反っていて、うまく水が流れていかないことが判明。急遽、もう一方の割竹に塗装をして、残っていた雨樋のステーに針金で縛りつけた。まだ雨は明日の夜まで降らない予報なので、十分乾くだろう。

ホンダのトゥデイという原付に乗っているが、去年の寒い日にコケてしまい、少々車体に傷が入った。それはまあ塗装を(いつかは)やりなおせばいいが、ヘッドライトのリムが欠けてしまい、ちょっとみっともないまま走っていた。そのまま三か月ほどたったとき、ひびが入っていたらしい個所からさらに折れてしまい、完全に全部とれてしまった。こうなるとヘッドライトの保持もできないので、しょうがなくネットで購入。これは竹で代用できるものでもないのだ。

七百円弱で買えたが、モノは見えない部分のバリが酷く、ネジさえ入れずらいシロモノだ。おそらく純正品のデッドコピーだろう。バリはヤスリでとれるが、取り付けてみると、ほんの少し径が大きいようで、ライトの上と下を合わせると、左と右に隙間ができる。これは乗らないとわからない程度の隙間なので、「きっちりあっている」と思う、ということで解決することにした。ときにこういうことも便利な方法だ。

ついでに、曲がってしまったサイドミラーのステーも修理した。ステーの曲がった根元にぼろ布をあてがい水道用のでっかいモンキーレンチで挟んで曲げなおす。今回の事故以前にも、柔らかい地面に駐車しておいたら知らない間に倒れて曲がったこともあり、左右とも角度が違っていて、だいぶ後方が見づらかったが、まともに見られるようになった。

調子に乗って、子供たちの通学用自転車の前カゴも修理。ステンレスの前カゴは、男子のならたいてい歪んでしまうものだ。子供たちはもう大学だったり高校だったりするので、もう使っていないのだが、捨てずに私が図書館に行く際に順番に使っているだけだ。歪んだ前カゴは以前から気になっていたが、原付と同じように、見られるようになった。やれやれだ。

五味川純平ガダルカナル」を読んでいる。

私は旧日本軍をボロカスに描いた本が好きだが、そういうのに限らず戦争モノに必ず抱く不満がある。それは、本文に出てくる地名が、参照するべき掲載地図に表記されていないことがよくあるのだ。本作にも、まず初めに太平洋全体の位置関係図と、ガダルカナル全図が出てくる。読み進むと、例によって書かれた地名が地図に載っていない。そこはどこから東に何キロ、とか説明してくれてはいるが、地図にあればそんな必要もないだろうに…と思いつつ読み進んでしばらくすると、なんともう少し詳しい表記のある拡大地図があらわれるのだ。これがあるなら、その拡大図のページをあらかじめ示してくれていればいいのに、とまたしばらく読むと、その拡大地図にもない地名がさらに出てきたりする。

いったい戦記モノの作者は、自分はとことんまで調べつくして地名も位置関係もわかりきったことなのだろうが、読者はそうではないということを知りたくないのだろうか。作者も軍上層部のヌケ作ぶりを何度も批判するが、作品の面白さには関係なくこの不親切さにはいつもイライラさせられるのだ。