近野駅改掲示板

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ようやく、

今年も年賀状の目途がついた。

思えば昨年の今ごろはパソコン本体がダメになり、そのせいで二十年来使っていたフォトショップがついに使えなくなり、タダのソフトを試しに使ったら全然思い通りにいかず、だいぶ手抜き…いや時間がなくて手を抜いたような感じのイラストになってしまった。

今回も引き続きそのタダのソフトを使っているのだが、だいぶんと慣れてきた。いやちがう、そうではなく色塗りになにも考えないようにしているのだ。というのも、いままでCMVKスライダーで色を考えていたのだが、タダソフトはRBGの選択でしか色を選べないのだ。四色の色を割合を変えつつ混ぜて作るのと、無限に並んだグラデーションからワンポイントで色を選び出すのは、かなり違う。私は目的の色を探して選ぶことが苦手なので、いまは見本の写真をスキャナーで取り込んで、カラーピッカーで塗るところを指し、それで出た色をそのまま塗っている。おかげで恐ろしく速い作業になったが、あんまり面白味はない。ほとんど流れ作業だからだ。しかしこう時間がないと、まあそれも仕方がないかもしれない。制作過程を気にしないで見れば、どっちでもいい話だし……。

それにしても、「乗算」の塗り方がどうもよくわからない。これはフォトショップにもあった描画法だが、透明水彩の重ね塗りのように、上の色に下の色が透けて、混じったような見た目になるのが特徴だ。しかしタダソフトの「乗算」は、これが透けたように描けるときと、まるで透けないときがある。いまのところ、透けないときのほうがほとんどで、これだと「通常」の塗りと同じことで、下の色の影響はまったくないことになる。どこかで数値的に調整できるはずだが、それがまだわからないので、ピッカーで選んだ色を置いていくしかないのだ。

あと、「指先」がないのも困る。これは生乾きの油絵の具を置いた時、指でなぞると下の色と上の色がグラデーションに混ざっていくという技法に近い。これがあると色の差がなめらかになるのだが、それもできない。したがって、いまはこまかく色分けしたアニメのセル画(いまはそんなものないのか)か、不透明水彩のようになっている。

なんとか透明水彩に近づけたいが、もうちょっと経験と積まないといけないようだ。