近野駅改掲示板

「淡路島農民車考」http://tkn203s.starfree.jp/専用ブログです。

アクシデント続出。

月曜日だったか、家のぐるりの木を剪定し、いちばん西側にあったコニファーを伐採することにした。この木は母親がくれた鉢植えを移植したもので、西日を防ごうと二十年以上が経過。軒からは一メートルしか離れていないのに、いつのまにか棟を越える高さになって、葉っぱが雨樋にたまる。かわいそうだが、いずれ切らねばならない存在なので、切った。なるべく高いところにロープをかけ、軒にあたらないように倒れる方向に誘引する。しかし、軒と平行に倒さないと、そのスペースがない。ちょっと危険な近さだけど、軒瓦をこすって倒れるなら大丈夫だろうと切り倒したら、見事に軒の瓦を三枚と雨樋を破壊してしまった…。

こんなことならば、他の木に寄りかかっても軒と直角方向に倒せばよかった。それはそれで大変だが、瓦を割るよりはマシだ。バラバラになって落下した瓦は、なんでもボンドでくっつけて、それから防水セメントでコーティングしてから葺きなおすか……またよけいな仕事が増えてしまった。

それよりも金のかかる事故は、まだある。

切り倒す前に、チェーンソーに燃料補給しようとして、チェーンソーオイルと燃料の入れる口を間違えてしまった。このミスは、十年以上前の初心者時にやったことがある。向上のない自分に嫌気がさすが、これは両方のタンクを燃料で洗えば回復するのを前回学んだので、あわてることはない……偉そうに言ってるが、そもそもこんなミスをしなければ余計な時間を使わなくてよかったのだ、とまた自分を責めつつエンジン再始動。ちゃんと切り口を考えて倒したが、結局は軒瓦を壊して失敗。しかもだ、どういうわけか切り株のそばに破壊されたスマホが落ちているではないか……!

どうやら、始動しないチェーンソーのエンジンに焦っている間に、胸ポケットのスマホが落ち葉の積もった土に落ちていたらしい。そこに、偶然にも倒れた木の端が当たったのだ。こんなことがあるのだろうか。

胸ポケットからスマホが落ちるのは、野良仕事ではよくあるのでファスナーを閉めるように心がけてはいたのに、そのときに閉めていなかった。そして燃料とオイルを入れ間違え、かからないエンジンに腹を立てつつ始動ロープを何回も引いているうちにスマホが落下、それに気づかないまま木を倒してそれがスマホを直撃。

なんてこった。

スマホは、私の仕事にどうしても必要なので、すぐ買わなくてはならないが、嫁が

「次男のスマホを新品にして、夫は次男のおさがりにする」

という案を主張。まあいい。私はスマホにこだわる嗜好がないので、なんでもいい。とにかく電話屋にいって、その旨で契約するが、なんと終わったのが二時間半後。しかも息子が欲しかった機種は在庫がなく、その契約も使わないもう一台のスマホを一円で買えば値引きできるが、七か月後までに三回も電話屋に行って手続きしなければならないものだ。

息子は自分で契約したにもかかわらず、電話屋にはいかないと言い出すし、嫁は嫁でそんな契約は気に入らぬという。その契約では五万円近く安くなるらしいが、結局は電話代が七か月間、高くなって五万円が四万円近くも減るらしいのだ。

私はその最新式の人気機種のことなどどうでもいいのだが、だいたいそんな需要のあるものが何万円も値引きされるわけもない。要するにローン形式なのだろうが、ちょっとでも安くなるならそれでいいじゃないか。それに息子よ、電話屋くらい行けよ。結局、手続きはネットでできることが、翌日に文句言いに行った嫁が聞き出してきた。それがあるなら最初からそれを言ってくれよ、店員。

というわけで、いままでアンドロイドだったのにアップルになり、そのアカウント登録に二日かかり、なじみのないアイコンと操作感覚に戸惑いつつ、やっと昨日にラインと電話番号の最低限の登録がおわった。

この新年早々の騒動は、結局は近野の失敗から始まったことなので、だれにも文句の言いようがないことなのだ。それはよくわかっている。しかしだ……

おそるべき失敗だった。