いつもは日曜日に明石の更新センターへ行って、帰りがけに向かいの献血センターで
献血するのが常だったが、今回は交通費をケチって地元で更新することにした。
交通費がどれだけか正確に覚えていないが、播但汽船（いまは違う名前）、その
駐車場代、明石駅から更新センターまでのバス代プラス燃料代で二千五百円くらいと
いったところだろうか。地元でやれば原付で行けるので、燃料代百円もかからない。
しかし、地元警察では二日にわたって平日の昼間に行かなければならない。しかも
昼休みはやってないし、夕方も四時半で受付終了。仕事が三時半に終わる週を狙って
いたので、一日目はなんとか間に合ったが、二日目は日を指定されてしまって、
こちらが選ぶことはできない。それがなんと、ひと月以上先の曜日指定で、その日が
ダメだとなると一週間後なのだ。顔写真のデータをどこかに送るにしても、三日も
あれば受け取れるだろうからと早めに仕事が終わる週を狙ったのに、完全にあてが
外れた。しかの指定日にはかならず午後一時半までに警察署に行かなければならない。
私の勤務体系では無理で、必ず休まなければならない。一定人数を集めてやらないと
いけないのだろうか。
一日目は深視力と顔写真と免許証の暗証番号くらいしかやることがないので、すぐ
終わる。二日目はなにをするかというと、三十分のビデオ講習と免許証の受け取り
だけだ。免許証を造る機械がないのだろうから一日で貰えないのはいいとして、
ビデオ講習を各人がスマホのダウンロードで一日目にやって、免許証は郵送受け取り
払いにすれば一日仕事を休めばで済む話だ。スマホがない人はモニターかタブレットで
見せればいい。どうせ真剣に見るか見ないかなど、客観的に測定はできないのだ。
なにも警察署の一か所に全員集めて見る理由はない。
そのくせ、署の敷地は駐車場が四台分しかないので車で来るなという（この点は、
なぜか更新案内ハガキには書かれていない）。バスは本数が少ないし、通勤時以外は
さらに少ない。車で送迎となれば、また一人よけいな人がいる。こういうのが、
ほとんどの島内在住者がわざわさ明石まで行くおおきな理由だ。ようするに、警察署は
こんな事務仕事に大量の人間が来てほしくないのだろう。厳密にいうと、更新を受付
事務する場所は警察署のとなりの建物にあるが、どうしたわけか、新視力と写真と
暗証番号は警察署でやる。実はずいぶん昔にほかの警察署でもやった覚えがあるが、
そのときはずべて同一の建物内だったし、車で来るななどとは言われなかった。
受付では、実名漢字のこまかなハネ・ハライを指摘されかけて「あ、ちゃんとなって
ますね」と言われ（この指摘は、最初の免許取得時の三十年前にも受けて、書き直し
したので今回はちゃんと書いた）、質問事項のチェック印が枠からずれていたので
書き直しされ、押印の記号があるのにハンコは不要と言われ、なのに二日目の免許
交付時は「シャチハタでいいのでハンコがいる」らしい。だれでも買えるシャチハタに
一体なんの意味があるのだろう？そもそも免許証なんぞスマホで認証すりゃあいいじゃ
ないか。
いろいろと不思議でデジタル化していない非効率な一日だったが、もう一日ある。
ちなみに、私は原付で行くので、駐車場問題は避けられる。まあ、当日雨が降らない
ことを祈ろう。
