近野駅改掲示板

「淡路島農民車考」http://tkn203s.starfree.jp/専用ブログです。

戦いは終わった。

家の中の毒餌は、置き皿に鳴門金時のカケラを一緒に入れて置いても食べてくれず、ネズミはまたもカサカサカサカサカサカサと音を立てている。今度は中二階にある私の本棚からだ。冗談ではない、滅多に読み直すことはないが、昔に買った本をかじられてはたまらん。明るくなってから現場を見ると、なんだか銀色のアルミシートが粉砕されている。本棚にアルミシートなどないはずだが。

嫁が気味悪がって仕方ないので、ネットで六枚七百円弱のトリモチシートを購入。早速、かじられたゴミがあるところや、目撃したところに敷いてみた。台所の棚の隙間や、本棚のなか、カーテンレールに続くエアコンの上などだ。

勝負はあっけなくついた。仕掛けた夜中、家族が就寝してしばらくたつと、居間でなにかが落下した音が。翌朝、エアコンの下、テレビの裏を見ると、折りたたまれたトリモチシートがあって、見事にネズミが一匹挟まっている。尻尾を触っても動かない。すでに死んでいるようだ。

聞くところによると、ネズミはあまりに体が小さいため、エネルギーを貯める力が極端によわい。したがって、常になにかを食べていなければ生きていられないそうだ。物音がしてから五時間ほど、それで餓死してしまったのだろう。

説明書を見ると、捕まえたネズミの処分法までは書いていない。が、トリモチシートは裏面に格子状の切れ込みが入っており、折りたたんで廃棄する設計思想のようだ。

私としては、薪ストーブで火葬といきたかったが、トリモチがどんな化学物質かわからず、第一に嫁が猛反対するので、やむなく一般ごみとして回収してもらうことにした。

もとはといえば、風呂の窓を開けっぱなしにしておいた私が悪いのだ。

すまん、ネズミよ。