太陽熱温水器の配管は、どうやらうまく繋がったようだ。
接続器具は本体に、ホースの中に入る中子と、ホースの外周に嵌る樹脂製のリング、それらを締め込むリングねじからなっている。本体をはさんでそれらが両方にあって一セット。一度リングねじを締め込むと、樹脂製のリングが本体の中に食い込んでしまい、出てこなくなる。それを知らずに再利用していたから水漏れが起きたようだ。食い込んだリングをプライヤーで挟みながらこじると外れたので、その仕組みがやっと解明できた。前に使ったときのことは、すっかり忘れていたのだ。
伐採したときに破壊してしまった屋根の軒瓦をボンド・スーパーXで修復し、破片が見つからなかった部分は防水セメントで作ってしまおうという計画。そのために、家の裏の法面を掘ってネバ土を採取し、水で練って予備の平瓦に盛り付けて型をとることにした。平瓦と軒瓦は形状が違うので互換性がないが、欠損した箇所は同じだったのだ。先週に盛り付けた土は、まだ生乾きだったが、実はそんな苦労をせずとも、その後に欠損部が見つかっていた。落ちた軒瓦の代わりに、仮に平瓦を置くとき、屋根に残っていた破片を、とりあえずすぐ下にあった薪棚の屋根に置いたのを、すっかり忘れていたのだ。それを平瓦の型取りした直後に発見したときには、膝が砕けそうになった。
なんたる間抜け具合だ。まったく無駄な努力を考え考えやっていたわけだ。
まあ、固まったネバ土は、水で溶けばまた使えるし、実ははずれた軒瓦の下に敷かれていたネバ土(瓦屋根は、固定用として瓦の下に土を敷く)が、かなりスカスカの状態だったのだ。あまり充満させると屋根が重くなるからなのか、それともスカスカで充分な量なのか私にはわからないが、いずれにせよ、軒瓦はステンレスの瓦釘が使われていた。釘は上にかぶさる瓦の下にくるように打ってある。つまり、瓦は一番下から順に葺いていくのだが、一番下の軒瓦が落ちると、もうその釘は上の瓦が邪魔で打てなくなる。釘で固定することができないので、土で固定するしかないのだ。瓦にはそのための突起も成型されている。土をなるたけ目いっぱい使って、その固着力に期待するしかない。今日は、めずらしく買ってきた「スーパーX」で、見つかった破片をくっつけた。二十四時間で完全硬化。次の作業はまた来週だ。
実家の枝垂れ桜に立てた支柱を、引き抜いてくれと母親から依頼。
これは十年以上前に私が打ち込んだ4本の単管パイプで、それに角材を番線でくくりつけ、枝をひっかければいいと思っていた。思っていたが、それを母親がしなかったので、それらはなんの役にもたたず年月がすぎたのだ。
どうも、本来は柱の頭頂から紐を枝に伸ばして吊るのがいいらしい。そりゃそうだ。
ま、とにかく抜かなければならないが、人力では東三四郎くらいの怪力でないと、とても抜けたものではない。露出部を腕で揺らせば、かなりグラグラするんだが…。ネットで調べると、単管パイプ用の自在クランプを使った梃子で抜くのがいいらしい。そこで、またまた珍しく自在クランプを購入。農家の店しんしんで買ったが、後でコメリに行ってみると、百円も安い。せこい話だが、失敗した。
梃子の棒となる単管パイプは、3メートルのを一本持っているので、それを使用。昔の私はとにかく馬鹿に打ち込んであるので、なかなか抜けなかったが、まあなんとか抜けた。地中部で錆が発生して、単管がでこぼこになって摩擦が強くなっていたのだ。
抜いた4本の3メートル単管は、もともと私が買ったものなので引き取ってきた。農民車の車庫の柱に使おうかと思っている。が、それはいつのことやら。
こういった雑事ばかりが出来るので、農民車には取り掛かれないのだ。