近野駅改掲示板

「淡路島農民車考」http://tkn203s.starfree.jp/専用ブログです。

早くしないと。

家の北側にあるでかいコナラの木を切り倒したいと、常々考えている。

それ以前に、もっと早く切りたいのは、さらに近くにあるスダジイの木だ。これはコナラよりもずっと低いのだが、屋根の樋よりは高いので、樋の中にうんと枯葉が溜まってしょうがない。ほったらかしにすると樋が詰まって雨だれがするし、湿った枯葉はやがて土になり、湿気を常時放って軒端を腐らせかねない。

しかしスダジイを先に切ってしまうと、コナラの大木から枝が枯れ落ちたとき、屋根瓦に落下して瓦を割るかもしれない。いまコナラはスダジイの上に枝を広げ、影をつくってスダジイの成長を抑えている形だ。

スダジイはまだ低いので、伐採はやさしい。しかしコナラは方向を誤ると屋根を破壊してしまう。それは屋根瓦を二枚落とすくらいのレベルを超え、そのものを台無しにしかねないのだ。

加えて難しいことに、コナラの下には修理中の農民車も置いてある。こいつがなければまだ伐採はやさしいが、いまのところタイヤもついていないので動かせない。動かすためには旨辛おろさなければならないが、その前に錆穴を溶接で塞ぎ、下回りに塗装してからでないといけない。こいつがいつ終わるか予断できないのだ。

したがって、暫定案としてコナラの枝打ちをして、先端部をなるべく低くしてしまうことを計画している。ま、そうやっても春になれば暴力的に新しい枝が伸びて元の高さになってしまうものだが、古い枝や病原菌の入った腐り枝を除去することはできる。

で、その枝打ちをしたいのだが、大昔に家の板壁塗装のために購入したスライド梯子を、親戚の義弟に貸したままなのだ。彼はなんと、自分で娘の借家からエアコンの室外機を三つはずす、という離れ業をやる男だ。それに必要というので貸したのだが、その時は

「返すのはいつでもいいよ」

と気楽に貸した。しかししばらく後で、あのスライド梯子があれば、コナラの枝打ちができるではないか、と思いついたのだ。

あれから二か月、まだ梯子は帰ってこない。聞くところによると、義弟は実家の室外機もついでに外そうとしているらしい。いまさら

「早く返して」

とも言いにくい。そうこうしている間に、コナラの新芽はどんどん膨らんでくる。枝の中ではどんどん水分を吸い上げる。水分が多くなれば重くなり、枝打ちが危険になり、水分過多は薪にするにも具合が悪い。天気や風のことを考えると、そうそう高所作業できる日はないのだ。

明日、晴れて風がなければ、1メートル80の脚立を伸ばしてコナラに立てかけてみようと思う。これでなんとか、高いところまで登れればいいが。

落ちると本気で骨折するな…。