借りる本を探している最中に、嫁からラインがはいった。
実家の兄が釣ってきたハマチだったかサワラだったか、を取りにこいと連絡があった
ので、行ってきてくれというものだった。嫁は白髪染めの最中らしい。大慌てで借りる
本を選んだせいで、山本周五郎全集のうち、過去に借りた本をまた借りてしまったのを
家に帰ってから気付いた。「ちいさこべ」というタイトルが背表紙にあるものだが、
それだけでは思い出せなかったのだ。読み進んでいくうちに湧き出る既視感。まあ、
内容自体は何回読んでも面白いものだが、失敗だった。
こういうとき、図書館の貸し出しカードから、過去に借りた本のリストを照会できれば
いいんだけど、当該図書館にはその仕組みがない。そのせいか、たしか以前にも数回
同じ本を借りてしまった覚えがある。ムダだと思うけど、今度司書にでも照会でき
ないか尋ねてみようかなあ。他の図書館はどうなんだろうか?
話は変わるが、私は魚を食べるのが好きだけど、その種類についてはまったく詳しく
ない。海はまったく珍しくないくらい近くに住み、兄も父も魚釣りは大好きで、父は
船までこしらえてしまったくらいで、兄はその船を受け継いでいる。しかし私は海に
あまり興味がなく、魚の名前が覚えられなくていつも苦労している。
あのお造りは、なんの魚だったんだろう。おいしかったけど。