いままで全然気がつかなかったが、私はイビキをかいていたそうだ。
いったいいつからなんだ、と家人に聞いてみたが、だいぶ以前からだという。しかも時々息が詰まったように途切れたりするらしい。
そりゃまずい。なぜ早く言ってくれなかったんだ、睡眠時無呼吸症候群の特徴じゃないか。
そういえば、近頃、朝飯を食った後に極端に体がだるくなる。十分ほど横になるとやや回復するのだが、それがここ数年のことだ。寝起き、おそろしく喉がガラガラなのもここ数年だ。もしかすると、イビキが原因なのか。歳のせいで夜中に何度も便所に立つのだが、たいして気にはしていなかった。便所に行ったらすぐ眠れるからだ。しかし、件の病気は眠れていないのにその自覚がないというではないか。
とりあえず、口を開けて寝ないように意識することにしている。
仰向けに寝ると、眠ったときに口が開くのは止められない。ということは、横向きに寝て拳で顎を閉じてやればいいのではないか。ということで、ここ二日ほどその寝方をしているが、気のせいなのか朝飯後の極端なだるさが軽減して、日中も気分がよい。喉の渇きもなくなった。
まだ夜中にイビキをかいているのか、家人に確認はしてないが、たぶんかいていないんじゃないかな。
こんな簡単なことで治ってくれればいいのだが。
