朝に薪ストーブを焚くようになってきたので、勝手口の扉にポリカの断熱材を貼りつけようとしたが、網戸を外さなければならないことを忘れていた。それを契機に、家中の網戸を外して洗い、ついでにすべての窓も洗いはじめるという年末大掃除みたいな一日になってしまった。まだ十月だというのに。まあ、あったかくて風もないからよかったが。
その後、パクチーの種であるコリアンダーの殻を割って実をよりわける、というとんでもなく手間のかかる辛気臭い作業に半日を費やす。コメの場合だと、籾を摺ってから実と殻を風でよりわけるわけだが、コリアンダーは実と殻の重さがほぼ同じで、息を吹きかけてもなかなか殻だけ飛んでいかない。ある程度まで分けたら、あとはピンセットで一粒ずつつまんで分けるのだ。
死ぬほど根気がいるし、玄関の階段を机替わりに小さなキャンプ用折り畳み椅子に座ってやっていたので、休憩しようと立ち上がると腰が固まってしばらくは伸びない。殻付きで一合ちかくあったが、八分通り殻を分け終わってみると実は四分の一合もない。
これって、殻付きで使えないものなんだろうか。
乾燥と脱穀だけなら、だいぶ楽になるんだがなあ。
米原万里「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」がおもしろい。
まだ三つの物語のうち一つしか読めてないけど、保証付きでおもしろい。借りてよかった。NHKラジオ「飛ぶ教室」のおかげだ。全然知らなかったからなあ。著作を見たら、「シモネッタ・ガセネッタ」も同じ作者らしい。これは題名だけは聞いたことがあった。今度また借りよう。
