きのうの早朝のことだが、いつものように原付で通勤中にこけてしまった。
アスファルトの道に轍ができていて、そこだけ水が溜まって凍っていたのだ。直前で気がつき、
「まずいな」
と思ったときは、もう倒れていた。
左に倒れたのだが、幸運なことにそこは道路の端がない場所で、五十センチほど下に畑がある。また幸運なことに、畑は耕して畝をつくったばかりの状態で、しかも雨のあとで柔らかい状態だ。いったん路面に倒れたときに左足の膝と太ももを打ったらしい。路面端はコンクリートの擁壁で、そこから畑に落ちた。乗っていた原付スクーターも同様に左を路面に打ち付けて、畑に転落する。左肩から落ちた私には、スクーターはかぶさってこなかった。
まったく運のいい話だ。いやこけたのは運が悪かったが、膝の擦過傷と左腿の打撲だけで済んだ。スクーターはカウルと座席下の傷だけで、すぐエンジンもかかった。その上にいいことに、軽トラックがすぐ止まって、おじさんがスクーターを路上に持ち上げるのを助けてくれた。まったくありがたいことだ。
さてこれの最悪の場合を考えてみよう。横に建物があったらば、倒れたときに階段の角で顔面か胸を強打して救急車搬送だ。たまたま電柱があったら上半身打撲で肋骨を五本ほど折ったかもしれない。ガードレールが設置してあれば、肩を複雑骨折か。
靴も服もかるく泥まみれになったが、まあ乾けばすべて落とせる汚れだ。弁当と図書館で借りた本が入っていたリュックも損傷はない。ヘルメットも草と泥がついただけで傷はなかった。
運がよかった。
これからは凍るようだと自動車で行くようにしよう。
燃料代は四倍くらいするんだけどね。